世界一のクラゲ水族館「加茂水族館」が有名な山形県の鶴岡市。
その鶴岡市で、最近注目を集めているもう1つの観光スポットがあるのをご存じでしょうか?
その名も「松ヶ岡開墾場(まつがおか かいこんじょう)」。
旧庄内藩士たちが拓いた、シルク産業発祥の地として栄えた場所です。
近年では「むかしむかしの新しさ」をテーマに「MATSUGAOKA CRAFT PARK」として整備され、自然と歴史を感じながら、思いっきり遊んで学ぶことができるスポットに!
「これは一度行ってみるしかない!」と、早速家族でお邪魔してきました。
結論から言うと…、子ども達も親も大大大満足!
まだあまり知られていなのが勿体ない!!
ということで、この記事では「MATSUGAOKA CRAFT PARK」の魅力を徹底レポしたいと思います!!!
目次
1.MATSUGAOKA CRAFT PARKとは?
日本最大の蚕室群として栄えた松ヶ岡開墾場。
今もなお当時の建物が立ち並び、歴史情緒あふれる光景が広がります。
クラフト・お料理・陶芸等が体験できるワークショップ、シルク製品やオリジナルアイテムが並ぶショップ、地元産の旬の野菜や果物・グルメが楽しめるお食事処なども整備されています。
公式ホームページには松ヶ岡開墾場の概要やその魅力が紹介されていますので、是非一度ご覧になってくださいね。
鶴岡市を中心とする庄内地域は、地域一円からの支援を受けた旧庄内藩士によって開拓された松ヶ岡開墾場に日本最大の蚕室群が建設され、国内最北端の絹産業の地として発展してきました。
鶴岡近代化の礎を築いた場所「松ヶ岡開墾場」は、国の史跡に指定され、明治に建設された10棟の蚕室のうち5棟が現存し、今も開墾当時の雰囲気をとどめています。
2.MATSUGAOKA CRAFT PARKのマップ
中央の歩行者専用通路を挟んで、歴史情緒あふれる建物が並んでいます。
敷地内は歩行者専用なので、子ども達が安心して走り回れるのは嬉しいポイント。
入り口のどちら側にも駐車場がありますが、マップ右側(東側)、「四番蚕室」隣の駐車場が広くておすすめです。
もちろん全部回って頂きたいのですが、今回はこちらの3つの施設をメインに紹介したいと思います!
①シルクミライ館/四番蚕室
シルクの体験型施設、ショップ
②くらふと松ヶ岡こぅでらいね/寄宿舎
クラフト作家の作品販売、ワークショップ
③一翠苑直売所・ひょうたん/二番蚕室
地元産野菜などの直売、軽食
3.シルクミライ館/四番蚕室
まず最初に訪れたのは、東側駐車場すぐ近くにある「シルクミライ館」。
鶴岡・庄内は日本有数のシルクの産地であり、生産工程が全て揃う国内唯一の地域なんです。
「シルクミライ館」は、そのシルクを生で見て、聞いて、触って、感じながら学べる体験型施設となっています。
こちらの外観をご覧ください!
もうこの時点で歴史情緒があふれ出ていませんか!?
子ども達もあまり見ない建物に、入る前から記念撮影大会でした 笑
①プロローグエリア
入り口の様子がこちら。
な、なんか凄い!!!
壁や床などはスタイリッシュにリノベーションされていますが、天井の梁などは当時のものをそのまま使用。
なんというか、過去と未来が融合したような不思議な空間となっていました。
子ども達もこの光景に好奇心がさらに揺さぶられたのか、突如走り出しそうに…。
※やんちゃなお子さんは是非ともご注意を!
プロローグエリアでは、年表とともに庄内・鶴岡とシルクの歴史を学ぶことができます。
②シルク産業エリア
通路左側に続くのがシルク産業エリア。
養蚕(蚕を繭になるまで育てること)や製糸・製織など、シルクの生産過程を学ぶことができます。
実際のシルクの原料となる繭玉に触れることも。
私も子ども達も初めて繭玉に触りました。
見た目はふわふわしていそうですが、実際の感触はなんと!?
驚きの結果は現地で確認してみてくださいね。
③つむぐ未来シアター
こちらでは、パネルや映像を通してシルクがどのように作られているかを学ぶことができます。
④つむぐ未来体験エリア
学ぶだけではなく体験もできるんです。
本物の織機があり、見た途端に磁石の様に引き寄せられ着席するこども達… 笑
※事前に許可を得ています
事前予約制となっていますので、気になる方は申し込みを忘れずに。
⑤ショップ
シルクの歴史や製糸工程を学び、駆け出しのシルクリストになった頃に見えてくるのが1階奥にある「kibiso ショップ」。
「kibisoブランド」唯一の直営店でもあります。
「きびそ」とは、蚕が繭を作る際に最初に吐き出す糸のこと。
太くて硬いことから生糸には向かないそうですが、⾼い保湿⼒、紫外線吸収⼒、抗酸化作⽤があると⾔われ、スキンケアの成分として利⽤されてきたそうです。
そんな「きびそ」を、鶴岡の地元のメンバーと各分野のプロが協力し、伝統と新たな技術を融合させることで誕生したのが絹製品「kibiso」なんです。
軽やかで立体感のある「kibiso」は自分へのご褒美やプレゼントにもピッタリ!
ネクタイ・ストール・チーフなどなど、日常生活にも取り入れやすいアイテムが多数展示・販売されていました。
是非お気に入りを探してみてくださいね。
⑥養蚕室/研修室(2階)
2階に上がると雰囲気がガラリと変わります!
研修室や養蚕室などがあり、当時の養蚕の器具のほか、
鶴岡中央高校シルクガールズプロジェクトで制作されたウェディングドレスの展示も行っていました。
4.くらふと松ヶ岡こぅでらいね/寄宿舎(酒井家旧蚕室)
続いて訪れたのは、シルクミライ館の斜め向かいにある「くらふと松ヶ岡こぅでらいね」。
店内ではフラワーデザインや石彫、カゴ編みやポストカードなどなど、表情豊かな作品たちが出迎えてくれます。
こちらでも、クラフトを通してシルクの魅力を発信中!
もちろんシルク関連の作品も販売されています。
シルク入りのお菓子まであるから驚きです!
たくさんの作品達の中で、お店の方におすすめをうかがってみました。
①まゆとレジンのブローチ
色鮮やかなまゆとレジンのブローチ。
ワンポイントで身に付ければ気分も上がりそうですね。
以前テレビ番組で紹介されたことから人気に火がつき、現在ほとんど在庫がないそうです。
気に入ったものがあれば迷わずゲットするのが良いかもしれません。
②さつきちゃん
どんぐりのクヌギを使用した髪の毛がチャームポイントのさつきちゃん。
季節に合わせた装いから、地元の高校の制服を着用したりと、オリジナリティ溢れる作品となっています。
こちらも手作りの人気商品とのことです!
5.一翠苑直売所・ひょうたん/二番蚕室
場内の散策でお腹が空いてきたということで、一翠苑(いっすいえん)へ。
地元産の旬の野菜や果物の直売のほか、軽食をいただくこともできます。
①店内
店内の様子です。
木の温もりを感じる店内、味わいのある一枚板のテーブルがとっても素敵でした。
②メニュー
メニューはこちら。
麺類やあんみつ、ドリンクなど、昼食や散策の合間の休憩にピッタリなラインナップです。
意外とお値段が手ごろなのもありがたい!
③おすすめメニュー
一翠苑には麦切り(600円税込み)とシルク入り麦切りセット(850円税込み)の2種類があります。
もちろん注文したのはこちらの「シルク入り麦切りセット」。
こんなところまでシルク押しとはたまげました!!!
どんな味がするのか…。
写真撮影も早々に、早速いただきます!
いや普通に美味しい!
シルクを思わせる滑らかな食感でとても食べやすく、子ども達は「残り1つの唐揚げ」のごとく取り合いに… 笑
何でしょう…、シルクが入っているというだけで美味しいのはもちろん、ワンランク上の上質な気分を味わえます。
普通の麦切りと迷ったなら、迷わずこちらがおすすめです。
もう1つおすすめいただいたのがこちらの「松ヶ岡紅茶」。
明治時代に断念した松ヶ岡でのお茶の栽培ですが、開墾士の子孫達がプロジェクトを立ち上げ復活を果たしました。
熱い思いのこもった、ここでしかいただけない逸品です。
④直売所ひょうたん
一翠苑奥には直売所もあります。
地元の食材やハンドメイド作品も並んでいるので、こちらも注文の待ち時間などに覗いてみてくださいね。
6.その他施設情報
今回紹介した施設以外にも、「MATSUGAOKA CRAFT PARK」には魅力的な施設があるんです!
ちょっとだけ紹介したいと思います。
①松ヶ岡開墾記念館/一番蚕室
1Fは松ヶ岡の開墾・養蚕史料展示、2Fは全国土人形・土鈴コレクションが展示されています。
②松岡窯陶芸教室 陶の蔵/貯桑土蔵
松ヶ岡焼の展示販売、予約制で絵付け・陶芸体験を実施しています。
③五番蚕室/パネル展示
蚕室の特徴的な建築構造をパネルで解説しています。
7.クイズラリーで更に満喫!
MATSUGAOKA CRAFT PARKに遊びに来たら是非挑戦していただきたいのが、「松ヶ岡謎解きクイズラリー」です。
松ヶ岡の歴史にまつわる7つの謎を解き、隠れたキーワードを見つけていくこのゲーム。
クイズゲームという単語を聞いた子ども達は俄然やる気が出てきた様子!
早速、東側駐車場の横にある「新徴屋敷」で回答用紙をもらってスタートです!
ちなみに、携帯電話でも参加可能です。
※携帯で参加する場合はQRコードを読み取ってスタート
その場ですぐ正否がわかるのでおすすめですよ。
どこの施設からスタートしてもOKなのですが、律儀に①から番号順にこなす我が子たち。
こういう所だけ几帳面なんですよねぇ… 笑
「次はどこ?」
「こっちだ!」
と、楽しそうに施設内を走り回っていました。
答えをみつけては嬉しそうに記入する姿が印象的でシャッターを切りっぱなしです。
敷地外にはなるのですが、ワイナリーレストラン「ピノ・コッリーナ」もチェックポイントの1つ。
お食事はもちろん、幅広い種類のワイン、ワインを使用したプリン・ジャムなど、見ていてワクワクする商品に出会える場所です。
今回は時間がなく叶いませんでしたが、次回ゆっくりと訪れたいスポットです。
クイズラリー自体は20分程で完了!
(丁度良い!!!)
そしてなんと、クイズラリーで導き出した答えを一翠苑に提示すると、参加特典でソフトクリームが50円割引になります!
※答えがあっていなくてもOKとのこと。
ということで、2ついただいてきました。
歩き回った後のソフトクリーム、これがまた美味しいのなんのって…。
家族で松ヶ岡の歴史を学びながら楽しめるクイズラリー、是非挑戦してみてくださいね。
8.MATSUGAOKA CRAFT PARK の基本情報
①営業時間/定休日/SNS
営業時間 |
【松ヶ岡本陣】 10:00~15:00 |
---|---|
席 | 【一翠苑】カウンター、テーブル |
定休日 |
水曜日(祝日の場合は翌平日) ※【松ヶ岡本陣】4月中旬~11月中旬の開館 ※不定休 |
駐車場 |
あり |
予算 |
メニューや公式ホームページを参照ください |
電話番号 |
【松ヶ岡本陣・おカイコさまの蔵】 0235-64-1331(松ヶ岡産業) |
SNS |
公式HP:こちらをクリック Instagram:こちらをクリック twitter:ー Facebook:こちらをクリック |
②アクセス
住所はこちらです。
〒997-0158
山形県鶴岡市羽黒町松ケ岡 松ヶ岡28
所在地はこちらです。
9.周辺のおすすめスポット
モデルコース
今回紹介した「MATSUGAOKA CRAFT PARK」ですが、規模的に丸一日遊ぶというよりは、他の観光スポットと合わせて周遊するのがおすすめです。
鶴岡市の観光サイトにはモデルコースも紹介されているので、是非参考にしてみてください。
やまがたぐらしで紹介した鶴岡のおすすめスポット