【山形新店8/1】1冊ととことん向き合う—書店「一冊屋」がオープン

「たくさんの本を置かず、月にたった一冊だけを扱う書店があったなら?」
そんな一冊入魂の想いから生まれた新しい形の本屋が、2025年8月1日、山形市小姓町にオープンします。
その名も 「一冊屋」。
本と、本を愛する人々の“交差点”に

一冊屋は、毎月たった1冊の本だけを深く取り上げ、その世界観を立体的に体験できる空間を提供する書店です。
選ばれた「今月の一冊」にまつわる著者・編集者・装丁家などへのインタビューを掲載した小冊子を制作・販売。
さらには、登場する料理の再現、著者が愛した食べ物や飲み物の提供、BGMまで——まるでその本の世界に"入る"ような体験ができる場です。
なぜ「1冊だけ」なのか?
多くの書店では、本を仕入れても実際に読まれることなく返品されていくのが現実。
これは出版流通システム上の課題であり、決して書店の怠慢ではありません。
そんななか、一冊屋は「本を本気で読む」「作品と読者を深くつなげる」ことを重視し、著者の想いにとことん寄り添った運営スタイルを取っています。
そんな作家の願いから、この小さな書店の構想が始まりました。
第1号特集は、土門蘭『死ぬまで生きる日記』
記念すべき最初の一冊は、作家・土門蘭さんによるエッセイ『死ぬまで生きる日記』。
第1回「生きる本大賞」も受賞した本作は、生きることのリアルと希望を描き、多くの読者の心を揺さぶってきました。
「読む」だけでなく、「味わい」「感じる」ことで、本の世界と読者が深くつながっていくーー
そんな体験を、ぜひこの場所で。
📍店舗情報
店名:一冊屋
開店日:2025年8月1日
場所:山形県山形市小姓町
運営:山形の出版社(全国の出版社・著者と連携)
8月の一冊:土門蘭『死ぬまで生きる日記』
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